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パワーアンプの見直し
Revew of power-amp
 DCX-2496の小変更で回路のシンプル化と上質な部品に変更するうちに、スイッチング(SW)電源のスパイク・ノイズが著しく大きいことに気付きました。

そこで、SW電源やマザー・ボードに使われている電解コンデンサーを低および超低インピーダンスのものに取り替えたり、アースの見直しを行いスパイク・ノイズをなくしました。
しかし、高域の質は相変わらずよくなりません。

こうなったら、最後の足掻きです。
恥も外聞もなく、かまうことはありません。

それまで、ディジタル臭さを嫌い、DCX2496の設定を入力絞り(-15dB)/出力開放(+15dB)として来ましたが、入力0dB/出力0dBにすることにしました。
この結果、意外にも音がよくなることに気付きました。
入力を絞り、出力を開放していたのは、ダイナミック・レンジを悪くしていたのです。

こうして、ノイズに耳の着眼点を移すと、高域が出ないと言う「高域感」はノイズと深い関係があるのではないかと思い始めました。

早い話が、ノイズを出すのはDCX2496だけではなく、パワーアンプだってノイズを出しているのです。
これまで、何の疑問もなく、パワーアンプの利得調整にボリュームや抵抗分割を行っていましたが、ノイズの観点では好ましくないことが分かりました。
このため、帰還量を変えて利得を調整しようとします。

そんな中、3月11日の大地震が起き、「コトコト音」の記事を最後に音を聴くのを当分の間我慢し、節電に協力することにしました。
そして、これを機に音の改善の実験記事をしばらくお休みし、日頃気になっていたパワーアンプの見直しを行うことにしました。
その中身は一難去ってまた一難であったことは言うまでもありません。
問題は、パワーアンプの安定度です。
スイッチを切って、電源電圧が下がり行く過程での発振もその一つです。
写真1:我が家の地震の被害は、ツィーターの端子外れ

初版 2011.4.7

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