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横穴掘り4号機
The New Amp Cave W
 横穴掘り3号機は一応完成しました。
その概要は次の通りです。

1 回路構成は、友人の設計した2石式単純回路の新型アンプである。
2 FETには、高順伝達アドミタンスの2SK2955,2SJ554を使用し、電流負帰還を減らすために、ソース抵抗を排除し、ソース同士を直結とした。
3 2SK2955,2SJ554のVGSの温度係数は(−)であるので、樹脂に横穴掘りを行い、温度センサーとFETのチップ間を極限に近接化した。
この方式は、すでに、中低域用新型アンプ2号に採用し、およそ2年の実績がある。
なお、横穴掘り3号機では、横穴に挿し込む金属を銅線から銀線に変更した。
4 ウーファーの能率を考慮し、利得は30dB(16Ω)とした。
無帰還時の利得は40dBであるので、無帰還ではないが、10dBの低帰還パワーアンプである。
5 直流出力電圧は長時間にわたり安定である。(mVレベルにある)
6 アイドル電流を3Aとして、出力インピーダンスを約1.5Ωとした。
しかし、アイドル電流が3Aになると、巨大放熱器であっても、FETの温度上昇が大きくなる。
そこで、3mm厚の銅放熱板、デンカシートを採用し、熱抵抗を減らした。
7 電源周りの構成は、FET10パラ低域用新型アンプに同じである。
8 帯域幅(利得が1/√2となる周波数)はおよそ400Hzであり、ウーファーの分割振動領域をパワーアンプ自身で減衰させることが出来る。

ただし、増幅部のシールド、配線などのノイズの低減課題は残っていますが、これらの課題は横穴掘り4号機で解決することにします。

ところで、横穴掘り4号機と3号機の違い(改善点)は何なのかです。
それは、銅放熱板の厚さを3mm→5mmにしたことです。
 
写真1:銅放熱板
4号機では、厚さ5mmとした。

初版 2014.5.12

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