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新型低帰還パワーアンプ(新型アンプ)
The new low NF amps
 「友人から新型低帰還パワーアンプ(新型アンプ)のプロトタイプを借りて来たのは2011年11月22日のことでした。
その後、ハムノイズ低減や調整などを行っていたのですが、その他の問題が山積していたので、なかなか、システムへの導入に重い腰が上がりませんでした。「改定履歴 2011.112011.12」参照

そして、実際に音を聴いたのは「試聴会1(2012.1.30)」のところでした。
その日、友人や皆さんと一緒に新型アンプを中高域に配置し音を聴いたときに、美しい輪郭のある音が出ました。
耳の感度は中高域が一番敏感とは言え、4台のうちの1台のアンプを変えただけで、かくも音に変化があるものかと驚きました。

そこで、さらに2台の新型アンプの部品(キット)の準備を友人にお願いするのに数日もかかりませんでした。

一方、それまで中高域,高域に使って来た新旧パワーアンプ(金田式DCアンプ)も、友人の新型アンプに刺激されて改良が進みました。
そのことは、「パワーアンプの見直し/利得の見直し帰還減らし」に書き綴っています。

現在、プロトタイプを加え、すでに3台の新型アンプが中低域〜高域で稼働しています。
そして、「我が家で」過って聴いたことのない音が出ています。

そうなると、低域用も新型アンプにしようと思うのは当然です。
低域用では、利得を上げて多少帰還を増やし、出力インピーダンスを下げたいと思っています。
このため、FETには、今の新型アンプのもの(2SK1058/2SJ162)より順伝達アドミタンスの大きい2SK2955/2SJ554を使うことにしています。
問題は、使用電流の範囲では、G-S間電圧の温度係数が、2SK1058/2SJ162が(+)であるのに対して、2SK2955/2SJ554は(-)です。
ソース抵抗を使わず、温度安定度をどう解決するのかが課題です。

そんなわけで、2012年5月11日の「試聴会」以来、この音の実験室の記事をお休みし、低域用の新型アンプの製作・実験を行っています。
しかし、G-S間電圧の(-)の温度係数のFETの使用は初めてのことであり、そう簡単に行きません。

ところで、上記の3台の新型アンプの製作記事は事細かに書いているわけではなく、ディジタル・チャンネル・ディバイダーの記事の所々に挿入しているだけです。
今しばらく、完成には時間がかかりそうなので、これまでの新型アンプの記事を集めて整理し、ぼちぼち、まとめて行きます。
なお、この新型アンプの記事は、これまでと同様、多少断片的になる予定です。

結合したソースの中点に信号の(-)、出力の(-)などが集まる

初版 2012.5.20

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