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ドライバーの並列抵抗
Parallel resistance of driver
 
 ドライバーの直列接続によって、LM帯の利得は19.0dB⇒28.5dBに上がりました。
これは、LM帯の無帰還パワーアンプの出力インピーダンスが60Ωもあるためです。
一方、ウーファーの直列による利得の変化は、出力インピーダンスが1.6Ω程度であるので、微小です。
しかし、直列接続の音を聞き込むにつれて、L帯のパワーアンプの帯域幅が175Hzしかないのが気になります。
そこで、いっそのこと、L帯をflatにしたハイブリッド・フィルターにすることを試しましたが、撤退しました。
ハイブリッド・フィルターから撤退(2020.7.11)」のところで、次のように述べています。

 「L帯のハイブリッド・フィルター」によって、期待した効果がなく、DELAYの実験もうまくいかないので、この先どうするかです。
そもそも、「音が悪くなければ、成功」と言うのは可笑しいのではないかと思い始めました。
また、ハイブリッド・フィルターの効果が出るのは、MH帯や、H帯であって、L帯ではないのです。
したがって、三日目の音を聞いて、早くも、ハイブリッド・フィルターから撤退です。
しかし、手ぶらで撤退するわけではありません。
「ドライバーの直列接続」で、ダンピングが2倍になるなら、L帯を昔のように114Hzに下げてもいいだろうと考えました。

そして、高能率のドライバーを駆動するLM帯のパワーアンプの利得が28.5dBもあるので、これを何とかしたいと考え始めました。
利得が上がっているのは、出力インピーダンスが60Ωもあるのが原因ですから、アイドル電流を増やして、出力インピーダンスを下げる手があります。
しかし、ハム・ノイズが大きくなります。
ゆっくり、ボチボチ考えていると、LM帯のパワーアンプの出力端子に47Ωを付けると、負荷抵抗は19Ωになることに気付きました。
その利得は25.0dBになります。
次に、MH帯、H帯のパワーアンプに並列抵抗を展開しました。
本目次は、「ドライバーの直列接続(020.6.21)」シリーズの「並列抵抗47Ω」以降を分離し、「ドライバーの並列接続」の目次に編集統合したものです。
 
写真1:「並列抵抗47Ω」より
 
初版 2020.8.2
   
   
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