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ウーファーの直列接続
Woofer series connection
 
 幻の音は、超低域の破裂音です。
これを再生するには、超低域まで再生しなければなりません。
出来ることなら、直流の音がウーファーまで通るようにする必要があります。
また、破裂音ですから、L帯のパワーアンプの出力インピーダンスも出来るだけ小さくしなければなりません。
さて、出力インピーダンスは負帰還を強くかければ、小さくなります。
しかし、駆動する相手はスピーカー(電動発電機)ですから、その帰還量は小さくしないと、ろくでもない奴(注1)が帰還に取り込まれてしまいます。

注1: 新型低帰還パワーアンプ/ろくでもない奴(2012.12.26)」

すなわち、ろくでもない奴とは、信号にはないウーファーの発電信号です。
ウーファーは巨大なマイクロフォンですから、発電信号には、慣性の動き、部屋の残響などが繰り返し、繰り返し入力に戻って来て、音を濁します。
これまで、まだ、無帰還にしていないのはL帯のパワーアンプだけです。
そこで、何とか横穴掘り技術を活かして、アイドル電流を3Aにして、負帰還量は約8dBのところにあります。
この負帰還量を減らせば、出力インピーダンスが上がる問題があります。
一方、出力インピーダンスを優先すれば、ダンピングがよくなりますが、利得が下がり、音量が不足する問題があります。
また、帰還をかけ過ぎると、ろくでもない奴が顔を出します。
今、利得は33.5dB、出力インピーダンスは1.6Ωのところにあり、この限界領域をさ迷い歩いているありさまです。
しかし、意思あるところに道は開けるものです。

1 左右のパワーアンプをブリッジ接続にする。
2 ダブル・ウーファーを直列接続にする。
3 ウーファーを超々強力磁石にする。
ちなみに、現状の300万マックスウェルを3000万マックスウェルにする。

そんな中、すぐに実現出来るダブル・ウーファーの直列接続を思いつきました。
これにより、ダンピング・ファクターは2倍になりますから、出力インピーダンスを1/2に下げたことと等価です。
残念ながら、出力レベルは3dB落ちます。
すなわち、出力インピーダンス1/2をまともに実現すると、利得は-3dBでは済まないと思われます。
したがって、ダブル・ウーファーの直列接続の方が得策ではないかと言うわけです。

なお、この「ウーファーの直列接続」は、「幻の音を求めて/ウーファーの直列接続(2020.5.18)」以降の21の記事を本目次に束ねたものです。
また、改訂履歴は本目次で代行します。
 
写真1:製作したプラグ付きケーブル
ダブル・ウーファーの直列接続が簡単に行える。
プラグ付きケーブルの製作(2020.5.18)」より
 
初版 2020.6.9
   
 
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