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アース・ライン上の閉ループの制動
Closed loop braking on earth line
 
 この音の実験室を「閉ループ」で検索すると、古い記事に「ノイズの低減/入力の(-)端子(2009.2.6)」があります。
音の実験室を始めてから4年、今から10年前に閉ループとノイズは関係があると気づいています。
この頃、専ら、閉ループを切り離すことをやっていましたが、切り離せない閉ループには制動抵抗を入れるようになりました。

そんな中、フィルター内蔵の電源インレットのアース端子がそのケースに半田付けされていることに気付きました。
そうなると、電源インレットのケースはパワーアンプのリア・パネルにネジ止めされているので、リア・パネル〜放熱器〜筐体を通ってアースされることになります。
一方で、アース端子を筐体に直にアースすると、上記のアース・ラインで閉ループが形成されるとことになります。
悪いことに、リア・パネルには入力プラグが、また、放熱器にはFETが取り付けてありますので、好ましいことではありません。
特に、リア・パネル〜放熱器〜筐体は一体構造ではないので、接触抵抗を持っています
このため、インレットのケースとアース端子を絶縁した上で、アース抵抗10Ωを入れていましたが、何時の頃かこの抵抗を外していました。
そのことに気付き、全パワーアンプのインレット〜筐体アース間に制動抵抗10Ωを挿入しました。
その結果、音が素晴らしくよくなりました。
何がよくなったのかと言えば、ステージ感です。
この音の変化は、厚紙が数枚剥がれた「快挙」と自画自賛しています。
しかし、この行に来ても、音がよくなる理屈は今一分かりません。
とりあえず、この段階で、フィルター内蔵電源インレットのアースに関する実験記事を整理・統合し、「アース・ライン上の閉ループの制動」として目次にまとめました。
 
写真1:インレットのアース端子に10Ωの取り付け
最後にフッ素樹脂テープで保護した。
 
初版 2019.10.21
   
   
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