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制動抵抗
Braking resistance
 
 「電源( 2018.8.25)」のところで、3kVAの絶縁タランス×3台の設置を計画しました。
オーディオ・マニアの中には、30kVAのトランスを設置している例もあります。
大電力の絶縁トランスを使うと音がいいのは何故だろうと考えました。
鉄損の測定や、並列容量 2.1μF(2018.8.31)」 のところで、次のように述べています。

 これを3台接続すると、消費電力は、およそ200Wになります。
これを知って、”えぇー、大変だぁー”とはなりません。
鉄損は喜ばしいことです。
つまり、この200Wはバラスト抵抗として働くので、負荷の電圧変動を少なくする働きがあります。
一方、先に行った「バラスト400W(2018.8.25)」の実験では、白熱灯の暑さに耐えられずに、落ち着いて音を評価出来ていませんでした。
にも拘わらずに、バラスト400Wの効果はなかったと述べています。
これは、冬場に落ち着いて再評価することにしていますので、とりあえずの評価です。
要は、大容量の絶縁トランスを使うと音がいいのは、「鉄損も大きい⇒バラスト効果大⇒負荷変動による電圧変動が少ない」ことも一因ではないかと考えています。
例えば、30kVAの絶縁トランスを使っているので、音がいいと自慢している人は、鉄損が1kW近くあって、このために音がいいと言う見方も出来ます。
はたして、どうでしょうか。

そして、電源に並列容量 2.1μFを接続した結果、音が透明になりました。
今度は次のようになりました。

 新トランス設置前に、こんなに音がよくなったら、困っちゃうよ!

こうして、並列容量には箱型マイカも加わり、電源に接続した容量は、ついに、350μFになりました。
これまでの実験経験から、コンデンサーを並列に接続しただけでは、高周波ノイズは除去出来ないことを知っています。
そこで、コンデンサーに直列に制動抵抗を接続し始めました。
その結果、想像通り音はよくなりました。
しかし、毎日、毎日、カバー・スイッチを入れるたびに目にするのはタコ足配線スタック(バラック・セット)です。
これを何とかしなければなりません。
 
写真1:タコ足配線スタック(白いのが制動抵抗)
写真上から順に、1Ω、0.47Ω、0.47Ω、1Ω、0.25Ω、0.47Ω、0.25Ω
制動抵抗(2019.1.22)」より
初版 2019.1.28
   
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