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一番の音
The best sound with ferrite rings
 フェライト・リングや、ファインメット・コア、75Ω付き中継プラグをアッテネーターの入出力に取り付けて、音を評価してみると音はよかったり、悪かったりします。
また、同じような大きさの3種のフェライト・リングを区分けせずに使っていたために、もとに戻しても、フェライト・リングはごちゃ混ぜになり、音はもとに戻りません。
どうも、高齢者特有の堂々巡りや、徘徊状態になっています。
そこで、とりあえず、これまでで一番よかったと思われる条件に戻して、次の抜本的な改善の準備をしようと考えました。
具体的には、L帯の利得を6dB〜12dB前段増幅して、L対比減衰率(帯域比)の絶対値を減らしてやろうと考えています。
その間は、少々のジリジリ音には我慢する覚悟です。
こうして、これまでで一番音がよかった条件(一番の音)の調査を始めてみると、次々に新たなことが分かって来ます。
ちなみに、次のような実験結果です。
「アッテネーターの入力には何もつけないがいい⇒筐体〜リア・パネルの制動抵抗は0Ωはダメで、4.6Ωがいい⇒出力に75Ωの中継プラグがいい⇒(−)ラインにファインメット・コア付き中継プラグを入力に付けると、もっといい」となります。

そもそも、我がシステムは、信号がDACや、ADを二重に通らないディジタル直結の方式です。
プリアンプを使わず、DF-55の8チャンネルの出力を1ボリュームで制御する抵抗式のアッテネーターを使っています。
このシステムの問題は次の通りです。

1 ウーファーの能率が悪いので、高域を絞る(L対比減衰率を大きくする)結果になり、高域のSN比が悪い。
2 高域に向けてディジタル絞りを0dB以上に開放して、高域のSN比を改善出来るメリットがある反面、録音によっては、クリップが発生する。
3 録音そのものに混濁感がある。

混迷を深めているのが、録音そのものにある混濁感とSN比や、クリップが作り出すジリジリ、ザラザラ、ヒャラヒャラ音の区別が付かないことです。
この段階では、「そんな音の出る曲は聞かないことにする」と決めようかと思っていますが、はたしてどうなりますでしょうか。
写真1:(−)側にファインメット・コアを付けた中継プラグ
(+)側には75Ωを挿入
(−)側にファインメット・コアより

初版 2016.12.3

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