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フェライト・クランプの見直し
Review of ferrite clamps on speaker cables
 1年半前にインタネット配信のベルリン・フィル・ディジタル・コンサートホールの視聴を始めました。
初めの頃はPCを使っていましたが、その後、これに対応したBDP(プレイヤー)があることを知り、導入しました。
そして、LANケーブルを最短にするために、MODEMをアンプ・ラックの直ぐ近くに移動しました。
このため、PC机や無線LANもMODEMと一緒に移動し、結果として、アンプ類やスピーカー・ケーブルは無線LANから1mに接近しました。

一方、長い間、スピーカー・ケーブルには、その±を跨いでフェライト・クランプを取り付けていましたが、今年の正月にこれを外したところ、ピアノの蓋が開くような音になりました。
その後、スピーカー・ケーブルの±を跨がずに、フェライト・クランプを挿入すると音がよくなることが分りました。
調べると、フェライト・クランプにもGHz対応のものがあることを知り、取り寄せて使い始めました。

こうして、無線LANをスピーカー・ケーブルから1mのところに置いても、その影響がないようにすることが出来ました。
しかし、無線LANが1mのところにあること自身が精神的によくありません。
このため、無線LANをスピーカー・ケーブルから5.5m離れたところに移動し、最終的な対策としました。
しかし、空中から来る電波ノイズは減っても、電源ラインから入って来るノイズについては、十分ではありません。

そこで、オーディオ・ルームの床下に、絶縁トランスを設置しました。
その結果、無線LANの影響も、電源ノイズの影響もなくなり、違和感のない満足的な音が出るようになりました。
ところが、このお盆で帰って来た息子にその音を聞かせると、倍音が出ていないと言います。
そして、再び帯域レベルを息子に見直させました。
よく調べると、その帯域レベルは、この正月に見直した帯域レベルに戻っていたのです。

いやー、半分真っ青です。
考えられる対策は、色々ありますが、その一つがフェライト・クランプの見直しです。
それはそうでしょう。
フェライト・クランプの総動員(2014.2.18)」のところで、スピーカー・ケーブルにおびただしい数のフェライトクランプを挿入していました。(表1)

表1:スピーカー・ケーブルに付けたフェライト・クランプ
帯域 No 出力の±に付けたフェライト・クランプ 使用数
R/L計
+側 −側 
H   1  MSFC10KHFL  MSFC10KHFL 10
2  MSFC8KHFL  MSFC8KHFL 
3  ZCAT2032-0930   -
MH 1  MSFC10KHFL  MSFC10KHFL 10
2  MSFC8KHFL  MSFC8KHFL
3  ZCAT3035-1330  -
LM 1  MSFC10KHFL  MSFC10KHFL 10
2  MSFC10KHFL  MSFC8KHFL
3  ZCAT3035-1330  -
L1 1  MSFC10KHFL  MSFC10KHFL 10
2  MSFC10KHFL  MSFC8KHFL
3  ZCAT3035-1330  -
L2 1  MSFC10KHFL  MSFC10KHFL 10
2  MSFC10KHFL  MSFC8KHFL
3  ZCAT3035-1330  -
注1: 灰枠:GHz対応フェライト・クランプ
写真1:取り外したフェライト・クランプの一部
フェライト・クランプ (±1)」より

初版 2014.8.26

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