目次に戻る 新しい展開 トップページに戻る
Contents
CDの音
The Sound of CD
 BS放送録画番組を聴くことが多くなったためか、CDの音に疑問が募ります。
それは、帯域バランスが違うだけでなく、ザラつく(ときに、ヒャラヒャラと聞こえる)ものが多いと思われるからです。
もちろん、これは、ひりひり音やヒーヒー音が聞こえる我が耳における話です。

一方、以前からの悩みである「ティンパニの音が風呂屋で桶の裏を叩くような音」に聞こえるのは、FM放送やBS放送、CDも共通しています。
この問題は、「ティンパニ記念」、「ボゴボゴ音騒ぎ」、「ピーク・ホールド・メーターの観察」などの検討結果から、素人なりに少し原因が分かって来たと思っています。
その原因は、低域のピーク圧縮の多用、あるいは、そのレベルの無理な加工にあるのではないかと考えています。
もともと、高域に向けて-6dB/octで下がって行く自然界の音(信号)を録音することに無理があると思われます。
このため、高域になればなるほど信号は微小になり、ノイズに埋もれてしまいます。
ディジタル録音になれば、SN比の観点だけではなく、再生周波数の上限で微小信号の録音にはbitと言う問題が出て来て、一層難しいことになるのではないかと思われます。

その結果、高域の録音レベルを上げざるをえず、全帯域に録音レベルを上げようとすると、今度は低域が飽和してしまいます。
そこで、低域に向けて録音レベルを下げるか、ピーク圧縮を使うことになります。
こうなると、テンパニを叩くマレットが激しく動いているのに音は聞こえないとか、風呂屋で桶の裏を叩く音になってしまうと言うストーリーです。

このように、「新しい展開」が一段落すると、次に目が行き始めるのはソースです。
ソースの問題と言えば、昔から気になるのが冒頭に書いたザラザラ音です。
まだまだ、システム側に問題があるのではないかと心配はしながらも、これはソース側の問題であろうと言う思いが強くなっています。

ピーク圧縮を使うと靄つく音になることがわからないで売られていることから、他にも可笑しな音を作り込んでいるのではないかと疑いたくなります。
その一つがザラザラ音です。
何時ものことながら、結果がどうなるかわかりません。

とにかく、素人の、かつ、耳の異常な者のぼやきですから、間違っていたらお許し頂きたいと思います。

写真1:52年振りに東京タワーから見た光景(2011.12.20撮影)
16才の頃の音の感動は今も鮮明に残っている。
SIBELIUS No.2 Sir Colin Davis STEREO」より

初版 2011.12.24

inserted by FC2 system