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定電圧ダイオードの変更
Change of the zener diodes
 定電圧ダイオードのノイズは、5〜6V近辺の電圧のものが少ないと分かっていながら、長らく、6.7Vのものを使って来ました。
ここに来て、友人の設計、製作した”超シールド”なる新人(試作品)がやって来ました。
その設計は、筐体を銅、FETは無垢の銅を削った容器に収められていると言うもので、,GHzのノイズも入り込む余地がないほどの凝った設計になっています。
確かに、その音はいい。
しかし、ソファーからもハム・ノイズが聞こえる問題があります。
そこで、友人から、”自由に弄って下さい”の了解を得て、”超シールド”に嵌まり込み始めました。
一方、H帯用のアンプA、MH帯用のアンプBの無信号時の出力波形にはスパイク・ノイズがあることが分かっていましたので、超シールドも波形観測を始めました。
そして、アナログ・オシロスコープ TEKTRONIX 465 で(以下、アナログ・オシロ)で無信号時の出力波形の観測中に、どういう因果か、アナログ・オシロが故障してしまいました。
そこで、急遽、ディジタル・オシロ TektronixのTBS1052Bを購入し、日立のプローブ AT-10CP” ×10とともに、波形観測に使い始めた経緯があります。
その結果、超シールドにも無信号時の出力波形には、スパイク・ノイズがあることが分かりました。
このため、超シールドのスパイク・ノイズはSBD化により、ハム・ノイズは電磁遮蔽を施し、収まりました。
以上のように、ノイズをディジタル・オシロで観測する機会が増えて、ノイズの発生源に目が行くようになっているわけです。
こうして、ディジタル・オシロでの観測は横穴掘り2号機〜4号機に移り、ノイズの発生源がTLP591Bのクランプに使っている定電圧ダイオードにあると分かって来ました。
ところで、今、LM帯には超シールドが居座っています。
その利得は20dBであり、実によく帯域バランスが取れています。
もはや、利得28.5dB〜31.5dBの2号機は仲間入り出来る余地はないように見えます。
そこで、2号機を改良用実験機と位置付け、水平展開を発信して行こうと思っていますが、この先どうなるか分からないのが何時ものことです。
図1:Vz-ノイズの関係例
定電圧ダイオードのノイズ(2009.8.7)」より

初版 2017.7.15

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