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インダクタンスの調整
Adjustment of inductance
 「大海原到着記念試聴会( 2018.2.19)」のところで、友人達から”ベールのかかったような音”との感想をもらい、驚きました。
いやー、とうとう、8kHzまでしか聞こえない耳の限界に来たのかと思いました。
そこで、スピーカー・ケーブルに付けたGHz対応のフェライト・クランプを取り外したところ、ベールは剥がれました。

◆定位や、輪郭(音像)
しかし、もともと、GHz対応のフェライト・クランプは音像が大きいことの対策として取り付けたものですから、やっぱり、音像は大きいと言う問題はあります。
ただし、GHz対応フェライト・クランプを外しても、音像が大きいと言う以外に、問題はありませんので、聞くに堪えないものではありません。
また、この音に慣れれば、これでもいいのではないかと言う考えもあります。
特に、高齢化した耳のことですから、わけー衆の説に従っておいた方が安心です。

◆オーディオ・マニアの沽券
しかし、音像が大きいと言い出したことにけりをつけないと、スピーカー・ケーブルのメーカーZONOTONEに申し訳ありません。
また、オーディオ・マニアの沽券にかかわります。

◆スピーカー・ケーブル
さて、何故、スピーカー・ケーブルに手を加えて使うのかです。
あくまで、高周波のことは何も分からない素人の体験から来ています。

1 スピーカー・ケーブルは、電波のアンテナになっている。
ベルリン・フィルのディジタルコンサートホールを試聴していた頃、無線LANをスピーカー・ケーブルに1mまで近づけていた。
その結果、ジリジリ音が酷いばかりでなく、音楽の音程も高くなるなど、酷い音になった。
そこで、無線LANを5.5m離して(電界強度1/30にして)対策した。
2 スピーカー・ケーブルの根元(パワーアンプの出力)にフィルター(フェライト・クランプ)をコモン・モードで付けると、高域感が出なくなる。
3 コモン・モードがダメならば、ノーマル・モードで取り付けてみた。
4 スピーカー・ケーブルにアルミ箔を被せて、シールドすると、緻密な音になる。
ZONOTONEが、まさに、アルミ箔付のスピーカー・ケーブルである。
5 8kHzまでしか、聞こえない耳ではあるが、高域感は、音の輝きとして分かる。
6 今では、昔にはなかったような電波ノイズや、ディジタル・ノイズなどが蔓延っている。
その周波数成分はMHz〜GHz帯まである。
7 色々試してみると、インダクタンスの小さい0.035μHの10MHz帯のリング・フェライトがあり、音像がよくなる。
8 0.035μHレベルのインダクタンスで、かつ、GHz対応のものがない。
9 GHz対応のリング・フェライトで、0.035μHのものを作ろう。
こうなったら、かまうことはない。
リングを叩き切ってやりたいが、硬くて切れない。
10 ダイヤモンドカッターがある。

◆インダクタンスの調整
そこで、考え付いたのが、リング・フェライトにギャップを入れてみることにしました。
しかし、何時ものことながら、結果がどうなるか分かりません。
特に、8kHzまでしか聞こえない耳での評価であり、また、ジリジリ音感度が異常に高いので、まともな評価が出来るかどうかです。
 
写真1:リング・フェライトにスリットを入れてみた。
左はリングを切り抜いたもの、右は一部を残したもの。
はたして、インダクタンスは如何に!
リングの切り抜き(2018.2.23)」より、
 
初版 2018.2.23
   
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