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アッテネーターの見直し 10kΩ
Review of attenuator 10kΩ
 
 MH帯とH帯のスピーカーの能率差が15dBもあることは異常なバランスであることに気付かず、7年半もの間、音に満足出来ずに悩んでいました。
しかし、悪戦苦闘の結果、この半年の諸施策(表1)の甲斐あって、MH帯とH帯のスピーカーの能率差は6dBまで是正され、音に満足出来るようになって来ました。
そして、音がよくなると、悪いところが浮き彫りになり、歪を感じ始めました。
このため、アッテネータの入力抵抗を従来の3倍に上げたところ、大きな変化を感じました。
それは、歪が減って、弦楽四重奏曲が美しくなったばかりではありません。
直流の音(パッ、パッとした破裂音)、管楽器奏者の頬の膨らみを感じる音や、ティンパニ、大太鼓のバーンと鳴る音がよく出るようになったことです。

表1:改善の諸施策
ステップ イベント 時期
17         | スピーカーの能率差6.0dB化 2018.2.16
16        | アッテネーターの入力抵抗のさらなる変更
         従来×1.9倍×1.6倍 =3倍
2018.2.3
15       |アッテネーターの入力抵抗の見直し
         従来×1.9倍
2018.1.22
 14       | 帯域別のフェライト・クランプの大きさ
         全帯域にリング・フェライトA 16.5×9×14mm
2017.12.28〜
13      | 歪の顕在化 2018.1.21
12       | スピーカー・ケーブルを変更
       ZONOTONE 6NSP Granster2200α
2017.12..7
11       | アルミ箔剥外し(スピーカー・ケーブル)   2017.12..7
10     | アルミ箔外し(信号ケーブル) 2017.12..6
9     | スピーカーの能率差の3.0dB化 2017.11.29
8     | アッテネーターの帯域比 H帯 -12.0dB化 2017.1124
7     | スピーカー・ケーブルの
      フェライト・クランプを撤去した。
2017.11.9
6    |聴覚テスト 8kHzまでしか聞こえない。 2017.11.3
5    | L帯のパワーアンプの利得を31.5dB⇒35.5dBに
    上げた。( 帰還を4.0dB減らした。)
     出力インピーダンス1.9Ω⇒5.0Ωになったが。
2017.10.4
4   | H帯、MH帯のパワーアンプ
    帯域幅を75kHzに広げた。
2017.8.23
3   | LM帯のパワーアンプ
   無帰還パワーアンプ 超シールドを導入した。
   LM帯〜H帯のパワーアンプが無帰還になった。
2017.6.20
2   | 全パワーアンプ
   整流ダイオードをSBDに変えた。
2017.6.9
1  | L帯のパワーアンプ
   電源にコモン・モードのフィルターや、チョークコイルを入れた。
2017.5.27
0 | 抵抗式アッテネーターのL対比減衰率を見直した。
  LM:-10dB,MH:-16dB,H:-6dB
2016.10.31

◆アッテネーターの入力抵抗10kΩ構想
もっと入力抵抗を大きくすると、もっと、音がよくなると考えるのは、当然と言えば、当然です。
そこで、入力抵抗をさらに大きくして、10kΩにしようと言う構想が浮かびました。
何時ものことながら、結果はどうなるか、分かりません。

表2:「入力抵抗のさらなる見直し」より 、一部引用」
項目 帯域 抵抗値(Ω)   帯域比
現状   見直し 
入力抵抗 L 2326×1.598×2
7434
⇒7412
10000 0
LM 2973×1.598
4751
2971⇒4613
10000 -6.5
MH 3265×1.598
5217
⇒5205
10000 -12.0
H 10040×1.598
16044
⇒16010
10000 -12.0
 
写真1:アッテネーターのマスター・ボリューム
現状は、 12時が上限
 
初版 2018.2.21
   
   
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