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音を出すコンデンサー
Capacitor gives sound itself
 アンプの音の経年変化の実験のところで、積層セラミックコンデンサーには静電容量の電圧依存性があるというところまで確認し、一方ではこれをアンプ類のデカップリングコンデンサーに使っています。
音は悪くはないものの、機会があれば取り外すことも考えています。

電圧依存性の悪さ加減のイメージをつかむために、このコンデンサーを使って鋸歯状波形の観測実験を行いました。

この実験の結果から、また音がよくなるという幸運に恵まれるとともに、次のようなことが分かりました。

コンデンサーにパルス電流を流すと音を出すものと出さないものがある。
大型のものは音が小さい。(大きくても出すものがある。)
立ち上がり波形に歪(ゆが)みがあるものがある。
箱型マイカは歪(ゆがみ)が大きく、高耐圧のオイルやフィルムコンデンサーには歪みが見られない。
リークの大きいコンデンサーには歪みがある。

また、コンデンサーが作り出す音のキャラクターはこの音(振るえ)の大きさ、波形の歪み、高周波の特性であるという感を強くしました。
図1:オイルコンデンサーの波形比較
意外な発見3 痩せ馬の先走り より

初版 2004.12.6

   
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