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アンプの音の経年変化
Secular variation of Amp
 アンプ類も更新するたびに音がよくなります。
特に、高域が美しい音を出すようになりますが、数年するとまた音が霞んできます。
何年経っても買ったばかりのみずみずしい音が維持できないものかと考え、あれこれ実験してみました。

結果をまとめると次のようになります。

◆積層セラミックコンデンサー
◇信号回路に使うと音が歪む。
◇デカップリングコンデンサー(電源)には使えそう。
◇歪みは静電容量の電圧依存性にある。

◆カップリングコンデンサー
◇プリアンプ、チャンネルディバイダー、メインアンプで重複して入っているので、必要最小限に削除すると音がよくなる。
◇削除できないところのコンデンサーを色々と変えてみたが、本実験の範囲では、あまり音はよくならなかった。

◆デカップリングコンデンサー
◇通常の0.2μFを10μFレベルに上げると、メインアンプの場合には、可聴周波数帯域まで改善される。
経年変化に効果があるかどうかは、時間が証明してくれる。

◆コンデンサーが出す音の封じ込めと音質
コンデンサーが音を出すことは音質に悪い影響を与えているのではないかと考えました。
そこで、コンデンサーを樹脂詰めにして音を抑え込めば、音はよくなるのではないかということで始めた実験でしたが、全て失敗に終わりました。

音はますます悪くなり、後戻りを繰り返しました。
コンデンサーが出す音は、元から断たなければダメというのが結論です。
構造と材質を選ぶことです。
本題(アンプの音の経年変化)の道のり
機械強度強化コンデンサーの再試作/実施事項と試聴結果より

初版 2004.12.6

   
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